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建築馬鹿の日記 ・ 風 伯

  U65、現場は1階型枠建込みが終わり、2階スラブ配筋の段階となる。2階スラブ配筋は、[特定工程]となり、官庁検査を受検する事が一般的である。このタイミングでいつも問題が発生する、[台風]の接近である。外部足場はコンクリート打設前で壁繋ぎが取れない、且つ、スラブ型枠に鉄筋が乗っていない、関東地方上陸は今夜から明け方とニュースに流れる。

  台風情報は1週間前から毎日確認してきたが、温帯低気圧に変わると想定していた。現場は大雨には強いが、風には、ちょっと弱い。台風対策を行い、夜間巡回か、徹夜で安全確保するか、なやむ。とりあえずは情報収集を先決ときめる。ネットで調べるがなかなか要領を得ない、情報の更新間隔が長く感じる。あいかわらず、リポーターは、海岸縁に立ち状況を説明している。

  台風とは、北西太平洋又は、南シナ海において中心の最大風速(10分間平均)が17.2m/S以上になった熱帯低気圧の事を示す様だ。毎年25~26個発生している、同義語に[ハリケーン]・[サイクロン]等があるが、発生地と最大風速(32.7m/S)の違いがあり、日本では[台風]のみ上陸する。台風情報では、気圧を良く報道するが、気圧は台風定義には含まれない。

  暖かい空気だけで出来、前線を含まないのが、[熱帯低気圧]で、それが規定風速以上になったものが[台風]と呼ばれる。[温帯低気圧]は北側の冷たい空気と南側の暖かい空気が混ざりあおうとして渦を巻き、前線を伴う、風速が強くても台風とは言わない。[熱帯低気圧]と[温帯低気圧]は構造的にまったく別物となる。

  伊勢湾台風やキャサリン台風では甚大な被害が出たが、近年では、警報等の発令と情報収集が手早くなり、被害の拡散が減少している。以前の現場では、台風のたび、プレハブの[事務所]で徹夜したと記憶する。現在も同じ事を行う。進歩がないのか、進歩しない方が良いのか。


by hyu-ga0507 | 2017-09-08 00:01 | Comments(0)

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